ヤクルトが2月からの沖縄春季キャンプで、臨時コーチとして元監督の広岡達朗氏(77)を招聘(しょうへい)する可能性が出てきた。同氏は78年にヤクルトを球団初のリーグ優勝、日本一に導いた。1月15日には神宮外苑を訪れ、今季から外野手として再スタートする高井に指導を行っていた。球団関係者は「気にかけてくれていますね。高田監督も来てほしいと言えば考えます」と、現場の意見を踏まえ検討する。

 当の広岡氏も意欲満々だ。22日、「来てくれと言われれば行きます。優勝も経験したチームですから愛着があります」と強調。巨人での現役時代には球界を代表する遊撃手として活躍し、92年に野球殿堂入り。たびたび巨人の春季キャンプの臨時コーチも務めており「我々OBには、ボランティアで指導する義務がある」と責任感を燃やす。

 過去に評論家としてのキャンプ訪問はあったが、指導者としての“古巣復帰”は、実現となれば初。ヤクルトを初の栄冠に導いた名将の教えは、頼もしいはずだ。

 [2010年1月23日7時45分

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