連続ノーアーチ記録を更新中の広島東出輝裕内野手(29)が29日、沖縄合同自主トレの特打を「4連発」で締めた。意外な?

 アーチショーに周囲から驚きの声が上がったが、本人は冷静だ。「とにかく(強いスイングを)体に染み込ませないと。本塁打?

 秋の実戦(日南キャンプ中)で打ったから、もういいでしょう」。東出は05年7月17日阪神戦以来、歴代2位の2294打席連続で本塁打を打っていない(1位は前阪神赤星氏の2528打席)。だが、そんなデータも意に介さない。迫力の打撃練習も、スイング強化の一環にすぎなかった。

 昨季の三振数(39個)はリーグの規定打席到達打者のなかで最少。「こだわりはありますよ。三振すれば投手は楽になるわけですから」。2ストライクになってからは球をとらえるポイントを体の近くに変える。1発の脅威より、やっかいなしぶとさで勝負する。【酒井俊作】

 [2010年1月30日11時13分

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