コイの4番栗原は打撃より三塁守備に専念
広島の主砲栗原健太内野手(28)が3日、今年のキャンプを“守備専念”で過ごすことを宣言した。沖縄キャンプ3日目のこの日、初めて早出特守を受けた。栗原は「春のキャンプは、メーンは守備だと考えている」と、今季から転向する三塁の守備力アップに意識を傾注する構えだ。コイの4番は、まずは守備で足元を固める。
栗原は必死の形相でボールに飛びかかった。今キャンプ初の早出特守。野村監督のふるうノックが容赦なく背番号5を襲う。三塁線への鋭い打球をしっかりと受け止め、投げる。「きついけど、我慢してやってこそ粘りが出てきますから」。栗原は充実した笑顔を見せた。不動の4番として打線の中心となり、昨季は一塁手で2年連続のゴールデングラブ賞を受賞した。
しかし、今季はその実績を捨てて三塁に挑む。だからこそ、今キャンプでは「打撃よりも守備がメーンと考えています」と明言。「しばらくやってないし、練習をやらないと守れませんから」と、当面は打撃練習を横に置いてでも、06年以来の三塁守備のレベルアップに専念する。今後は、早出や居残り特守の機会が増えそうだ。
特守でノックを受け続けると、ひじも足も張ってくる。疲れて腰高にもなる。そこを耐え、体に三塁守備の基本を覚え込ませる作業を実行中だ。昨秋のキャンプから三塁守備に本格的に取り組んできたが、「捕球体勢など、だいぶ形ができてきた感じ」と手応えもつかんでいる。
第2クール以降は、より実戦的なメニューが増える。試合での打球への反応など、越えるべきハードルも多い。「実戦ではさまざまな打球が飛んでくると思うので、どうさばくとか、走者の足や状況も頭に入れないといけませんね」と苦笑いしながらも、「(三塁を)初めて守るような新鮮な気持ち。楽しいし、うまくなってやろうという意欲も強い」と前向きだ。
現時点でのレギュラーは東出と栗原だけという野村監督も「(栗原は)1球1球身になっている感覚があるのかも。停滞しても、そこを抜けたときもっとうまくなっているのでは」と期待する。コイの主砲はキャンプで“守備固め”をする。【高垣 誠】
[2010年2月4日10時39分 紙面から]
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