高木ブー伝説継承だ!?

 中日ドラフト3位のブーちゃんこと中田亮二内野手(22=亜大)が7日、キャンプ中の沖縄・読谷球場でドリフターズ高木ブー(76)のサプライズ訪問を受けた。30年来の中日ファンという高木が「愛称つながり」に思い立って実現した初対面。「♪ババンババンバンバン、見られることに慣れろよ!」と助言された?

 中田亮は「また来週~」と言う代わりに早期1軍昇格を誓った。この日で第1クールが終了し、8日は初めてのオフを迎える。

 練習にひと区切りつけた中田亮が、思わぬ訪問者に迎えられた。読谷球場の控室に座っていたのは、ドリフターズ高木ブー。この人がいなければ、中田亮の愛称「ブーちゃん」も生まれなかったかもしれない。30年来の中日ファンという高木から、愛称つながりにいてもたってもいられず東京から、プライベートで飛んできたことを説明され、恐縮した。

 高木から「グラブにBU~って入れてるらしいね。あれ英語じゃBooなんだよ」と話しかけられたが、緊張は解けなかった。高木が出演した超人気バラエティー「8時だヨ!

 全員集合」が16年の歴史を閉じたのが85年。中田亮が生まれたのは、その約2年後だ。「『8時だヨ!』は、直接ではないけど知っています。(高木がふんした)カミナリ様とか…」。まさに伝説の人だった。

 熱烈な中日ファンの高木にとって、孫ほど年の離れた中田亮はかわいい後継者だ。「彼がジャイアンツ行ったら、知らねえよってことになる。ドラゴンズファンの中に入ってきてくれてよかった」。それだけに、将来が気になってしようがない。自らの体験を踏まえ、アドバイスを3つ送った。

 (1)見られることに慣れろ

 緊張しやすい性格?

 ボクも『全員集合』を始めたころは、お客さんが見えないほど緊張した。16年やって、顔が見えるようになった。野球場に慣れることだね。

 (2)自信を持て

 ドリフも最初はメジャーじゃなかった。最初は間違えて、よくいかりや氏に怒られてね。やばいなと思うけど、翌朝になったらケロッとしていて、また怒られる。昨日のことを引きずんないことだ。自信持ちゃいいんだ。

 (3)自分だけの武器を持て

 ボクも15のときにウクレレ始めた。そうじゃなきゃ、バンドマンにもならなかった。バンドやってなければドリフにも入っていない。『全員集合』が終わっても、ウクレレのおかげでハワイアンをやっている。

 おなかいっぱいのアドバイスをもらった中田亮は、高木が自分より体重が約38キロも軽い80キロと知り「そんなに大きくないんですね」とびっくり。「わざわざ会いに来てくれてうれしかった」。太めキャラの大先輩からプロ魂を注入され、勇気百倍。ブーコールでスタンドを沸かせることを、胸に誓った。【村野

 森】

 [2010年2月8日11時34分

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