中田の存在が注目を集める日本ハムの左翼手争いで、同じ内野手登録の陽岱鋼(23)が1歩リードした。17日、韓国LGとの練習試合(名護)に途中出場し、左翼席へ2ラン本塁打を放つなど3打数2安打2打点。「いいアピールができたと思います。今は野球をやっていて楽しい」と満面の笑みを浮かべた。

 「左翼手ダービー」で先頭に立ったのは、日々成長を続ける中田でも、腰痛を抱える森本でもなかった。実戦がスタートした8日の紅白戦から4試合で13打数5安打5打点。13日の阪神との練習試合では、フェンスに激突しながらの好捕もあった。梨田監督は「陽が1歩抜けていると言ってもいい」と評価した。

 昨秋のキャンプ、鵜久森が持っていた稲葉のバットをたまたま振ってみたところ、感触がしっくりきた。グリップの部分が下にいくほど太くなる形状を気に入り、自分のバットもモデルチェンジした。重さも890グラムから920グラムに変更。「(スイングが)いい形で振れるようになりました」。今キャンプでは、初日のフリー打撃から快音を連発していた。

 18日の韓国SK戦(名護)は中田に代わって左翼に入る予定。「練習の前からしっかりと準備をして、ゲームに入っていきたいです」。後続の集団を引き離し、レギュラーというゴールを目指す。【本間翼】

 [2010年2月18日11時11分

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