日本ハムのドラフト5位ルーキー増井浩俊投手(25=東芝)が新戦力候補に急浮上した。20日に1、2軍合同で行われた紅白戦に白組で先発。キャンプ2軍スタートながら抜てきに応え、2回を1安打無失点、3三振とほぼ完ぺきに抑えた。プロ入り初実戦で猛アピール。2軍キャンプは23日で打ち上げ目前だっただけに「最初で最後のチャンスと思って投げた」という一発勝負で、実力を見せた。

 初回2死からスタンドをどよめかせた。稲葉を直球2球で追い込み、2球目はこの日最速147キロ。最後はカウント2-2から外角低めの真っすぐで、見逃し三振に切った。18日の韓国SKとの練習試合で、最速144キロだったダルビッシュを上回る速球で、昨年のWBCでも4番を務めた好打者を牛耳った。

 坪井、村田は決め球のフォークで空振り三振を奪った。1軍昇格は見送られたが、梨田監督が「先発で今後、見ていきたい」とこの日の一番の収穫に挙げたほどの内容で、好発進した。

 [2010年2月21日11時8分

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