“馬淵節”が止まらない。2年ぶりに夏の甲子園に帰ってきた明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(70)が2日、今大会から採用される「ビデオ検証」を歓迎した。

高校日本代表を率いた23年U18W杯決勝戦で活用したことを思い返し、選手側にとってのメリットを実体験を交えながら力説した。甲子園練習では守備に時間を割き、大会第6日第1試合で対戦する日南学園(宮崎)との初戦へイメージを膨らませた。

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23年U18W杯で日本代表を率いた明徳義塾・馬淵監督は、決勝・台湾戦でビデオ検証のもたらす効果を実感した。1点を追う4回1死二塁から丸田湊斗外野手(現慶大3年)がセーフティーバントを試みるも一塁の判定はアウトになったが、リクエストを要求。検証の末に判定が覆りセーフとなった。

「『絶対の自信がある時は手を挙げなさい、こっちもリクエストするから』と言ってたんですよ。あの時も丸田は迷わず手を挙げてましたね」。好機を広げた日本は2得点で逆転し、自身は高校年代初の世界一に導いた指揮官となった。

あれから3年。日本の高校野球界でも、今大会からビデオ検証が採用される。馬淵監督は「アウト、セーフかは選手が1番分かるんですよ。僕はいいことじゃないかと思います」と歓迎した。活用するタイミングには「できるだけ前半には使いたくないですが、好投手がおる時や前半に3、4点もリードをされたら苦しいでしょ。だったら一か八かやるのは、監督の判断でしょうね」と模索中だ。

この日の甲子園練習では守備練習に全てを費やしたが、そこにも“馬淵流”が見える。「バッティングもさせてやりたかったですけど、中途半端になるので。どっちみち打率の低いチームだから、守りをしっかりやった方がいい」。経験に裏付けされた確かな考えで選手たちを強烈バックアップ。2年ぶりの夏の甲子園で「馬淵マジック」の期待が高まってきた。【平山連】

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