日本ハム中田翔内野手(20)が大爆発した。23日、横浜との練習試合に7番左翼でスタメン出場。対外試合で19打席ぶりとなる左越え2ランを放つなど、3安打2打点と活躍。ここまで15打数3安打と不調だったが、復調の兆しを見せた。

 4回1死三塁から藤江の初球100キロのカーブを左翼席へ豪快に運んだ。「変化球を泳がずに打てた。進歩したかなと思う」。2回には内角スライダーを左翼線へ、6回には138キロ直球を右中間へ二塁打。「ホームランより納得している」と手応えをつかむ2本の二塁打だった。

 梨田監督が「いい時と悪い時がある」と、波の荒さが課題だった。手探りの日々が続いたが、福良ヘッド兼打撃コーチらから「10回中7回失敗しても3割打者。何も意識せず振っていけ」と助言を受けた。2本の長打はいずれも初球で、苦悩から抜け出した証しだった。

 スタンドではトレーナーのケビン山崎氏が観戦。このオフ、91キロに絞り肉体改造した成果を結果で示した。27日楽天戦(名護)からオープン戦がスタート。3年目で初の開幕1軍、レギュラーどりへ前進した。

 [2010年2月24日8時51分

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