<ロッテ4-3楽天>◇14日◇千葉マリン

 楽天田中将大投手(21)が、開幕前の最終登板を7回104球で1失点に抑えた。6安打を許しながらも要所を締めて最少失点。ブラウン監督も「順調に準備してくれている印象」と、エース岩隈に次ぐ開幕2戦目(21日・オリックス戦)の登板に不安はないと強調した。

 結果は文句なし。それでも、田中の表情は晴れない。試合後は「上を意識しすぎ。下を中心に投げなければいけないのに」と辛口の自己分析に終始した。下半身を効果的に使い、キレのある直球を投げようと心掛けているものの、上半身と下半身のバランスが、意図通りに連動していないのが現状と話す。上半身を修正しようとする意識が、理想のフォームの邪魔になっている。

 まだ100%に至っていない。シーズン通してフル回転するために、4年目のキャンプでは初めてのスロー調整に挑戦した。開幕までに100%に仕上げていくプランだが、現時点では途中段階といった様子。それでも「修正ポイントは分かっています。(状態を)上げていきます!」と1週間で問題点を解消し、開幕を迎えることに意欲をみなぎらせた。【金子航】

 [2010年3月15日8時38分

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