<阪神1-2巨人>◇14日◇甲子園
3万人超えの伝統の一戦に敗れたジョーが「ざんげ」した。14日、巨人との今季初オープン戦(甲子園)「6番捕手」で、安藤優也投手(32)と「開幕バッテリー」を初結成した。1点リードの6回2死三塁でスローカーブを2球続けて坂本に決勝2ランを被弾。安藤の失投でもあったが「へぼリードですみません。殴るなら殴ってください」と泣きまねをして配球を猛省。独特のユーモアで投手をかばう男気を見せた。
城島節がフルスロットルだ。ジョーが、帰りの通路で泣きまねを始めた。6回終了時の安藤とのやりとりを質問された時だ。その回は坂本に逆転2ランを被弾。2死三塁から初球は外角低めのスローカーブでボール。2球目も同じボールを要求したが、安藤の投球は真ん中高めに甘く入った。
城島
安藤はよかった。6回で(安打)3本でしょ。文句をいうところはない。あの2点は僕の配球の失敗でしたね。へぼリードでした。(6回終了時は安藤に)『へぼリードですみません。勘弁してください』と言った。殴るなら殴ってくださいと。安藤には殴られなくてすんだけど…。
実際には安藤に謝った際に「あれは僕の失投です」という返事を受け取っている。2球同じ球を続けるリスクを差し引いても甘いボールだった。それでも「ホームランは失投じゃないと打たれないけど、失投でもホームランを打たれないようにしてあげたいですけど」とプロフェッショナルとしての心構えを口にした。
“男気ざんげ”だ。口癖は「バッテリーは2人で打者と向き合う。マウンド上の投手を孤独にしない」。投手との信頼関係を重視する男は、打たれた時には自ら投手の盾になる覚悟を示している。この日は3年連続開幕投手に向かう安藤のために、ユーモアをまじえて責任をかぶった。
切れ味鋭いリードも見せた。ラミレスと阿部からは内角球を続けて見逃し三振を奪った。城島は「その場で感じたところでやっている」と言ったが、打者が動けない鮮やかな切り口。吉田バッテリーコーチは「あれは完全に配球勝ち。配球は普通どうしても(打者を)かわしながらとなる。城島は怖がらずにストライクから入っていく。投手側が攻めているという雰囲気をつくって、投手の闘争心を呼び起こす」とうなった。
初対決前には昨春のWBC日本代表を率いた原監督とも再会して談笑。この日は6回までマスクをかぶって原巨人を初体感した。「強いチームというか、3連覇しているんでしょ。公式戦とオープン戦は違うけど、打者の感覚とか打席の雰囲気はすごく勉強になる」。宿敵の情報をインプットして、来るべき宿敵との激突に備えた。
[2010年3月15日11時51分
紙面から]ソーシャルブックマーク




