西武ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)のイースタン・リーグ初登板が30日からのヤクルト3連戦(西武第2球場)になることが23日、濃厚となった。小野2軍投手コーチが「30日?

 いい読みしてるね。その近辺で投げさせるよ」と登板を示唆。雄星も「チームの勝敗も絡むし、負けてうれしい人間はいないですから」と公式戦デビューを白星で飾るべく、鼻息を荒くした。

 長い回を投げる体力はまだないことから、ドラフト3位ルーキー岩尾利弘投手(22=別府大)と2人で7回程度を任される予定。どちらが先発するかについて小野コーチは「ジャンケンで決める」と冗談でけむに巻いたが、雄星は「基本は先発と聞いてます」と話しており、先発して3、4回を投げる予定だ。

 この日、西武第2球場で練習を行った雄星のもとにはファイテン社の酸素カプセルが届いた。「人生で一番高い買い物。親も野球に対する投資ならドンドン使いなさいと。迷惑をかけた分は結果で恩返しします」。420万円の最新鋭機は疲れを癒やしてくれるだけでなく、活躍への新たなモチベーションにもなりそうだ。心強い“助っ人”も到着し、あとはデビューに向けて準備を進めるだけだ。【亀山泰宏】

 [2010年3月24日9時5分

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