広島大野豊ヘッド兼投手コーチ(54)が23日、チームの開幕ダッシュのため中継ぎ投手陣総動員を示唆した。「まず先発が試合の流れを作るのが理想だが、試合展開によっては、中継ぎ陣を5回とか早めに投入することもある」と手駒を全部使って勝負をかける。

 この日は、マツダスタジアムでのナイター練習で高橋、シュルツ、梅津の中継ぎ3人がシート打撃に登板した。この3人に横山を加えた中継ぎ陣で、抑えの永川につなぐのが広島の勝ちパターンになる。

 しかし、大竹、今井の先発候補2人が故障などで出遅れているため、先発投手陣はやや層が薄い。先発が序盤で崩れた場合などに、4人に早めの出番がありそうだ。同コーチから救援陣にその可能性は伝えられており、梅津は「早めに準備はしています」と対応する用意もある。場合によっては4人フル稼働で接戦をモノにし、チームに勢いをつける。

 [2010年3月24日9時58分

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