「2人の天敵」討ちは、長谷川に任せろ!

 ソフトバンクは26日から本拠地開幕3連戦でオリックスを迎え撃つ。相手先発予定は26日第1戦が近藤で、27日第2戦は開幕楽天戦で完封勝利した金子。チームは両投手に、昨季14試合の対戦で9勝を献上したが、長谷川勇也外野手(25)は逆に相性抜群。開幕3連勝で波に乗る岡田オリックス撃破に自信を見せた。

 オリックス迎撃はオレに任せろ!

 長谷川が26日からの本拠地開幕3連戦に向け、気合を入れた。若き3割打者は福岡ヤフードームでの全体練習を終えると、力強い言葉で「ストップ・ザ岡田オリックス」への思いを明かした。「自分の打撃で勢いを止められれば」。開幕3連勝で福岡に乗り込んでくるオリックスを向こうに回し、堂々、主役を買って出る覚悟を見せた。

 相手先発26日が近藤で、27日は開幕楽天戦で完封勝利した金子の予定。「両方似たようなタイプだと思います。別に得意意識もないし、苦手意識もない。自分の打撃をするだけです」。淡々と話す姿が逆に自信の表れだ。昨季、長谷川は近藤に対し打率3割6分4厘(22打数8安打)、金子に対しては4割1分7厘(12打数5安打)と打ちに打ちまくった。

 だが逆に、チームは昨季この2人に苦しめられた。近藤は対ソフトバンクに8試合6勝2敗(防御率3・61)、同じく金子は6試合3勝1敗(同2・43)。チームメートの「天敵」は長谷川にとって「カモ」に変わる。それだけに、キーマンとしての期待は大きくなる。

 昨季はチームトップの打率(3割1分2厘)をマークしたが、今季は日本ハムとの開幕3戦目(22日)の9回第4打席、開幕から数えて12打席目まで初安打が出なかった。「1本打つ難しさがわかったことが自分にとってプラスだった」と、新たな自信につなげようとしている。

 開幕3連戦の打撃の反省を踏まえて、この日の全体練習ではスイングの微調整を行った。ボールをギリギリまで引きつけることに重点を置いてきたが、逆にその強すぎる意識が打撃感覚を狂わしていたという。「ボールの後ろ側にバットを入れる感覚で打った。もう大丈夫だと思う」。鷹のヒットマンが、岡田オリックスの勢いを止める。【倉成孝史】

 [2010年3月25日11時56分

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