<中日1-3広島>◇26日◇ナゴヤドーム

 中日が06年以来の開幕戦黒星を喫した。自慢の守備が3失策で投手陣の足を引っ張るという、らしくない負け方だった。苦笑いで会見場に入ってきた落合博満監督(56)は「勝ったとか、負けたとかではなく、うちは硬い!

 これが開幕なんだろう。足が動いていない。これはどんなに経験しても解消できない部分」と、独特の表現で結果を受け入れた。

 広島先発前田健の前に4回まで1人の走者も出せなかった。ルーキー大島、新外国人セサル、2年目の野本と、開幕スタメンを初めて経験した選手はそろって無安打に終わった。V奪回を狙う開幕日、落合監督は自宅で伊勢エビの刺し身を食べ、信子夫人のすすめで水色のシャツ、青色のズボンと縁起のいいチームカラーで出陣した。黒星発進となったが、選手が普段の動きを取り戻せば自信は揺るがない。「同じ負けでも、これで落ち着いてくれればいい」と第2戦で仕切り直す。

 [2010年3月27日8時19分

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