「どすこい」とともに帰ってきた! ソフトバンク山川穂高内野手(34)が「SMBC日本シリーズ2026」第2戦で場外本塁打を放った。1点を追う9回にDeNA伊勢から同点に追いつく特大の確信弾。封印していたパフォーマンスも復活させ、雰囲気をがらりと変えた。チームを2連勝へと導く起死回生の一撃だった。
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豪快に振り抜いた。逆転を許した直後の土壇場9回表。1死からソフトバンク山川は代打で打席に入った。1点を追う場面。もちろん、頭の中には1発しかなかった。DeNAレイノルズの初球。137キロのカットボールを迷わず振った。空振り。2球目も同じ141キロのカットボールが来た。900グラムに軽量化したバットで振り抜くと、打球は左翼席場外に消えた。後ろ向きに確信歩き。バットを両手で抱えるように持ち上げ、放り投げると三塁側ベンチへ向かって笑顔をはじけさせた。「カットボールを完璧に捉えることができました。でも、たまたまですよ。本当にたまたま。展開的にもいいホームランでしたけど」。山川は謙遜したが、ここぞの代打同点弾はなかなかできることではない。巨体を揺らしてダイヤモンドを1周し、盛り上がるベンチ前で柳田に促されて封印していた「どすこいポーズ」を決めた。
苦しんだ。それだけに快音は何より心地よい。ゲームを引き戻すと、延長10回に川村が決勝弾。「2年前は2勝してそのまま負けた。しっかり次の1試合目の1球目を大事にやっていきたい」と口元を引き締めた。
昨年、阪神との日本シリーズでは3本塁打を放って「MVP」を獲得。だが、年が明けら調子が上がらない。今季は打撃不振で長期ファーム生活も経験。「いろいろやり過ぎたというか、今年はいろんなことを試しすぎてダメだったシーズン。何とか(シリーズで)きっかけをつかめたらいいんですけどね」。CSファイナル直前には1人、みやざきフェニックス・リーグにも参加。ポストシーズンも打撃復調へ模索を続けた。
王球団会長の助言も大きかった。23日の公式練習、そして24日の初戦にも打撃を見守り「前で打つんだ。上からたたくように」とアドバイスを受けた。「山川は相手にとってみたら1発があるから怖いんだよ」。そう言って期待を寄せた王球団会長の助言に豪快弾で答えた。文字通り、山川が「復活」のアーチを描いてみせた。【佐竹英治】
▼ソフトバンク山川が9回に代打で同点弾。山川の本塁打はシリーズ通算5本目で、代打では自身初。シリーズの代打本塁打は22年<2>戦内山(ヤクルト)以来32人、34度目で、球団ではダイエー時代の00年<1>戦ニエベス以来26年ぶり5度目。土壇場の9回に代打で同点弾は、81年<1>戦松原(巨人)94年<4>戦大久保(巨人)96年<1>戦大森(巨人)前記内山に次ぎ5人目。
▼ソフトバンクは途中出場の2人が本塁打。途中出場した2選手がそろって本塁打を打つのはシリーズ史上初めてになる。ソフトバンクはこれで2試合続けて3~5番の打点がない。クリーンアップが0打点で連勝スタートは、79年近鉄以来47年ぶり。



