<ソフトバンク1-12日本ハム>◇10日◇福岡ヤフードーム
超人的な特大弾が、打線の目覚めを呼んだ。日本ハム糸井嘉男外野手(28)が起爆剤になり、今季2度目の2ケタ12得点の大勝へと導いた。4回、1点を先制し、なおも1死二塁。藤岡の外角高め直球に反応した。一瞬、中飛かと思うような打球は、バックスクリーンに着弾。「先制した後だったので、大きかった」と自画自賛の一振りだった。
今季1号は、開幕から16試合目で飛び出したチームのクリーンアップ初アーチ。「自分自身でも1本打ててうれしい」と、これで勢いに乗り、先頭打者の7回には中越え二塁打を放ち、打者13人で一挙9点のビッグイニングの起点になった。今季2度目の猛打賞は、稲葉が故障で一時離脱のピンチの中での活躍。梨田監督も「ダルビッシュにとって大きなプレゼントだった」と感謝する働きだった。
驚異の身体能力を生かし、昨季からレギュラーに定着し、今季は開幕から中軸に抜てきされた。好きなアスリートは男子短距離100メートル世界記録保持者ボルト(ジャマイカ)と元横綱の朝青龍関。ボルトの圧倒的な速さに魅了され、性格も含めた元朝青龍関の強さに心酔している。「ヤバイですよ、あの2人は」。テレビなどで機会があれば、その姿を目に焼き付け、自分自身へ投影させてきた。同じように、トップを目指す挑戦の1年の励みにしてきた。
この日は2安打3打点の4番高橋と競演し、打線に本来の力を呼び込んだ。生まれ変わった新チームのスター候補から、爆発気配が漂ってきた。【石井克】
[2010年4月11日12時35分
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