<日本ハム7-8ロッテ>◇13日◇札幌ドーム

 同点劇も実らず…。日本ハムがロッテに延長戦で競り負け、3連勝はならなかった。10回1死、守護神を任されているブライアン・ウルフ投手(29)が代打福浦に痛恨の被弾。一時は4点差を追いつく粘りを発揮したが、7-8で敗れ、開幕から7カード連続で初戦黒星となった。

 野望は、はかなくついえた。最大4点のビハインドを追いついたが、4時間7分の激闘の終わりは、切ない。延長10回、守護神ウルフが力尽きた。代打福浦の決勝弾を献上。その裏を3者三振で、フィニッシュした。「あそこまできたら、勝たなくてはいけない」。梨田監督は、うなるように声を絞り出し、薄氷の一戦を回想した。

 奪った流れを手放し、引き寄せても、あと一手が足りなかった。初回に先制点を献上したが、その裏に田中のひと振りで追いつく。3回にはまたも田中の一打で勝ち越し、4回には大野の今季初打点となる左越え二塁打で、リードを2点に広げた。最高ムードで迎えた5回に多田野、2番手木田で4失点。野選が絡む不運もあったが、主導権を一瞬で、ロッテへ渡した。

 これでロッテ戦は今季全4戦で、2ケタ被安打。1分けを挟み3連敗を喫した。昨季は18勝6敗と、お得意さまにし、2年ぶりリーグ優勝に大きく影響したカード。生命線の守り勝つ野球を実践できず、打ち合いで力負けした。打線も持ち味のつながりを生かす展開ではなく、強攻の連続。投打がかみ合わない、負の連鎖になっている。梨田監督が「(田中)賢介が5本打っただけで、あとはバラバラ」と、個々に頼らざるを得ない、現状の問題点を指摘した。

 故障者続出のチーム状況もあり、戦況を積極的に動かせない。1点を勝ち越された延長10回に代打中田を起用しただけ。代打、代走で劣勢の局面を積極的に変える一手を打つのを、梨田監督は「難しい」と、ためらうような状況だ。展開、采配も後手後手に回り、最後は1点に泣いた。主砲・高橋はシンプルに本音を、明かした。「最後に力及ばず、では意味ないです。自分に腹が立つ」。善戦でも、結末を完ぺきに変えなければ、不快指数は取り除けない。【高山通史】

 [2010年4月14日10時39分

 紙面から]ソーシャルブックマーク