<西武7-3楽天>◇15日◇西武ドーム

 西武がまた緊急事態をしのいだ。試合前の打撃練習中に細川亨捕手(30)が左側頭部に投球を受けて欠場するピンチを代役が救った。急きょ右翼から捕手に回った上本達之(29)が3安打とリードで37歳のベテラン西口の初勝利をアシストし、右翼に入った高山久外野手(28)が4回無死満塁で勝ち越しの右二塁打を放った。右脇腹の打撲で中島が緊急離脱した13日には代役3番栗山が活躍し、今回も代役がカバーして今季初の同一カード3連勝となった。

 またもや代役救世主が現れた。西武は中島の右脇腹痛離脱に続いてこの日、打撃練習中に投球が頭部に当たった細川も欠場。右翼で起用予定だった上本を捕手に、右翼には高山を入れる苦肉の策。それが同点の4回に“ハマった”。無死満塁から高山が右中間に2点二塁打、続く上本もつまりながらも右前に落ちる2点適時打と2人で4点をたたき出した。「あの4点が大きかった」。渡辺監督も満足そうにうなずいた。

 お立ち台に立った高山は、今季を勝負の年と位置づける。初の開幕スタメンを果たし、打率3割8厘と状態はいい。11年目の中堅は休日返上で室内練習場に来て、黙々とバットを振る。「いい流れを持続させたいから、当然やるよ。まだ足りない」と涼しい顔で言う。

 本職とはいえ、急きょスタメンマスクの上本。「なるようになるしかない」と腹をくくった。渡辺監督の信頼は厚い。2軍監督時代、野手が10人ほどしかいない状態で試合に臨んだことがあった。しかも捕手登録が4人。「たしかウエポン(上本)にはサードを守ってもらった。守備はうまくはないけど、バカにしちゃいけないよ」と冗談交じりに振り返る。監督にとっては、さながら“困った時の上本”だ。

 まるでのろわれたかのように、ボールが当たる事故が相次ぐ。8日に涌井、14日には大迫トレーニングコーチを練習中に打球が直撃。大石バッテリーチーフコーチも「おはらい?

 そうだよなあ…」と首をひねるほどだ。そんな異常事態を2人が救い、初の同一カード3連勝。逆境を乗り越えたチームは強い。【亀山泰宏】

 [2010年4月16日12時16分

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