<日本ハム3-6ロッテ>◇15日◇札幌ドーム

 1人が戻っても1人が欠ける。日本ハムがもどかしい状況を打破できず、首位ロッテに3連敗を喫した。7試合ぶりにスタメンに復帰した稲葉篤紀外野手(37)が、4回に今季第1号となる2ランを放ち、一時は1点差とするも、体調不良による高橋信二捕手(31)欠場も響き完敗。ゲーム差は今季最大の9・5に広げられた。試合後には坪井智哉外野手(36)が「座骨神経痛」のため、16日に出場選手登録を抹消されることも判明。明るい光が、見えてこない。

 また1人、消えた。梨田監督は淡々と、またキーマンが離脱する事実を明かした。代打の切り札、坪井が「座骨神経痛」のため16日に、出場選手登録を抹消されることになった。「1週間や10日という感じじゃない…」。4番高橋を体調不良で欠き、ロッテに1分けを挟む5連敗。稲葉が復帰と明るい材料があっても、それを相殺するような不運が、追い打ちをかけた。

 VTRを見るような展開で、投打ともに完敗。首位ロッテとのゲーム差は、今季最大の9・5へと広がった。16日の西武戦で敗れれば、ゲーム差が2ケタになる危機に直面した。4月の段階で10ゲーム差以上を離されるのは、最大11・5差をつけられた東映時代の56年以来のこと。故障者の続出でベストメンバーが組めず、その穴を埋めてほしい新戦力も、チャンスを逸している。負の連鎖は勢いを増すばかりだ。

 先発ケッペルの乱調が誤算だった。捕手・鶴岡のサインに首を振るなどし、単調な組み立てに終始。好調ロッテ打線に、つかまるべくしてつかまった。14日の先発カーライルと同様に、生命線の1つになる外角低めへの直球がシュート回転し、快音を連発された。来日ワーストの6失点で、5回をもたずに降板。梨田監督が「コースを攻め切れていない」と嘆くのも無理はない、独り相撲だった。

 主砲の高橋が風邪の症状のような体調不良を訴え、欠場。4番は巨人時代の06年以来となる二岡に任せ、5番には7戦ぶりスタメン復帰の稲葉を据えた。その稲葉が4回に意地をみせる追撃の2ランを放ち、3番手の谷元が好投と明るい材料はあっても、画期的な起爆剤は見つからない。

 今季初の同一カード3連敗を喫し、5位に沈んだ05年以来となる借金9。マイナス記録のオンパレードに加え、さらに消沈するアクシデントが次々と訪れている。「痛いね」。梨田監督のため息は底が見えないくらい、深かった。【高山通史】

 [2010年4月16日11時29分

 紙面から]ソーシャルブックマーク