<西武7-3日本ハム>◇16日◇西武ドーム
昨季リーグ覇者が、もがき苦しんでいる。最下位に低迷する日本ハムが西武に敗れ、今季2度目の4連敗。故障者続出のチーム事情から、稲葉篤紀外野手(37)を11年ぶりの一塁にスタメン起用し、先発にプロ2試合目のダース・ローマシュ匡投手(21)を抜てきした“奇襲”も実らなかった。早くも5年ぶりとなる借金10、首位ロッテとは10ゲーム差に開いた。
昨季覇者の沈黙の行進が、西武ドーム名物の長い階段へと伸びていった。投打に力負け。開幕から8カード連続でカード初戦を落とした。「(1試合)100点取って(負け越しが)10個、なくなるわけじゃない。でも100点は取りたいけどね」と、梨田監督は怒りのマグマを静めながら現状を見つめた。
チームを刺激するはずの奇襲は、不発に終わった。先発に4年目、今季初先発のダースを抜てきした。2年ぶり2試合目の1軍マウンド。制球に苦しみながらも2回まで無失点で抑えたが、1点リードの3回につかまった。先頭片岡に左前打を浴び、続く2番原の初球に二盗、3球目に三盗を許した。クイックモーションの欠点を突かれ、内野ゴロであっさり追いつかれた。なおも1死二、三塁からブラウンに勝ち越し2点二塁打を献上し、3回途中3失点で降板した。「どうしても自分が、という気持ちが強かった。気持ちばかりはやって、ボール球がすごく多かった」と、ダースは反省の弁を口にした。高橋が体調不良で欠場。稲葉がヤクルト時代以来11年ぶりに一塁でスタメン出場したが、4打数無安打で打線全体も空回りした。
試合前には若手野手で期待の中田と陽を、フリー打撃中に福良ヘッド兼打撃コーチが呼び出し、一喝した。「チャンスだと思って、アピールしないと。ほかの選手にチャンスを与えることになる」。その穴を埋められそうな新戦力に奮起を促しているが、打開策は見えてこない。
金子誠、高橋ら主力を欠く中、明るい材料は今季初昇格の森本が途中出場したくらい。昨季まで4年間で、日本一1度を含むリーグ優勝3度。試合巧者で鳴らし「常勝気流」に乗っていた日本ハムの面影は、いまだ見えない。【高山通史】
[2010年4月17日8時46分
紙面から]ソーシャルブックマーク



