<楽天8-2ロッテ>◇20日◇東京ドーム
楽天が首位ロッテに快勝した。先発永井怜投手(25)が、12球団トップのチーム打率を誇るロッテ打線に9安打を許しながらも、要所を締め2点に抑えれば、打線は中村紀洋内野手(36)の2号先制2ランを皮切りに9安打8点と効率よく攻めた。球団創設6年目で初めての東京ドーム主催試合を白星で飾り、21日は新装なった福島・郡山の開成山球場で連勝を狙う。
狙いと違ったのは、お立ち台の上だけだった。ポーカーフェースの永井の顔が、インタビュアーの「昨年結婚して」というフレーズに引きつった。「聞かれると思わなかったので、動揺しました。今日は義理のお母さんと一緒に球場に応援に来ていたんですよ。公私混同したわけじゃないですが、いつも以上に気持ちを込めて投げました」と苦笑いで振り返った。
勝つために、乗り越えないといけない“課題”があった。開幕から4試合、すべて初回に失点していた。「いつも点を取られていたので、なんとか0点に抑えたかった」と話すように、キレのいい直球を外角に決めて3者凡退でスタート。ブルペンでは捕手の嶋と話し合い「今日は真っすぐがいい。どんどん押していこう」と強気な投球。3回無死一、三塁からは、荻野貴、井口、金をフォークで空振り三振に打ち取ったが、威力のある直球があるからこそ、狙い通りの組み立てでピンチを切り抜けられた。
“東京ドーム対策”も万全だった。「ホームランが出やすい球場なので、ソロはOK。ランナーをためて打たれないように気をつけました」と7回2/3を投げ、強力ロッテ打線に2失点。特に走者を出してから対戦した打者16人に対し、内角のストライクゾーンに投げたのは3球だけ。走者がいない時は直球で力勝負を挑み、走者がいるときは力勝負と見せかけて、内角球は、ほとんどボールゾーンへ投げ込んだ。本塁打はゼロ。「狭い球場でホームランを打たれなかったのは収穫です」と満足げに振り返った。
21日の先発は新人の戸村。「連敗でルーキーに重いものを背負わせたくなかった」。今季は連敗してないロッテだったが、「それも知っていたし、連敗させるつもりでした」とすべてが狙い通り。首位チームを相手に、会心のピッチングを見せた。【小島信行】
[2010年4月21日10時33分
紙面から]ソーシャルブックマーク



