先発の竹丸和幸投手(24)が6回5安打1失点6奪三振と好投。3回8失点と自己ワーストの結果に終わった前回登板の1日DeNA戦から修正した姿を見せつけた。東京ドームでの連敗も4で止め、リーグ3位タイの8勝目をマークした。

◇    ◇   ◇

初めての経験だった。1日DeNA戦(東京ドーム)。自己ワーストの3回8失点で降板した巨人竹丸は、ぼうぜんと試合を見つめるしかなかった。中学から大学までは登板機会が少なく、鷺宮製作所入社後、エースに上り詰めてからも打たれた記憶はほとんどない。「あそこまで打たれるとどうしようもないですよ。あーあって感じ。8失点は小学校以来ですかね」と苦笑した。

考え得る原因はあった。「腕の振りが変わっているのかもしれない」。交流戦から取り組む新球種が、思わぬ形で直球に影響を及ぼしていた可能性があった。

ただ、挑戦をやめるつもりはない。課題は明確。今季浴びた11本塁打は、全て右打者相手だった。交流戦から内側に食い込むカットボールと、外側に逃げるシンカーの習得に励んだ。「投げられた方が楽なので」と握りは自ら編み出し、アナリストと質を確認しながら、試行錯誤を続けた。

前回登板から1週間。この日はカットボールがさえ、右打者の内角を積極的に突いた。打者に思うようなスイングをさせず、安打は全て単打に沈めた。「収穫はあった。いい反応だったので、次回以降もしっかり使っていければいい」。打たれた1試合も、成長の糧にした。【北村健龍】