<広島3-0横浜>◇27日◇マツダスタジアム

 チームリーダーが決めた。広島東出輝裕内野手(29)が0-0の8回1死一、二塁で横浜ランドルフから一塁線を破る2点タイムリー三塁打で試合を決めた。先発前田健太投手(22)の8回無失点の好投に、リードオフマンがバットでこたえた。連敗を3で止め、9連戦の初戦に快勝。10年もゴールデンウイークはコイの季節の始まりだ。

 力投を続ける若きエースに、コイのリードオフマンがバットで応えた。0-0同点の8回1死一、二塁。東出は、横浜ランドルフの1ボールからの直球を1発で仕留めた。打球は一塁線を鋭く抜けた。塁上の走者がホームを駆け抜けて、重苦しい均衡を破った。東出の2点適時三塁打が、勝負を決めた。広島ベンチはお祭り騒ぎだ。

 マツダスタジアムでは「初めて」というお立ち台。東出は「あそこで打てないと後で何を言われるか…ほっとしました」と笑顔で前田健と勝利を祝った。

 チームリーダーとして、打線の不振に責任を感じていた。「点が取れないのは、やっぱりこたえますよね。(前カードの巨人3連戦で3連敗し)あれは投手陣が打ち込まれたと言われたけど、打線がもっと早く打っていれば良かった」と反省する。

 この日も「8回までゼロできて、あそこで点を取れないと、(チームのムードが)より重くなってしまう」と重圧の中での一撃だった。ましてや、前田健が文句なしの好投を見せていた。「守っていても、点を取られる雰囲気がない」という安定感を誇るエースに、自らのバットで勝ち星をプレゼントできたのが喜びだった。

 打率も2割8分2厘と一時の不調は脱しつつある。ひと振りでヒットを打てるかどうかは、東出が好調を計るバロメーターのひとつだが、8回の三塁打がまさにそうだった。「ボールとの距離も取れるようになってきた」と復調の手応えもばっちり。9連戦初戦に快勝。「明日が大事です」というコイの切り込み隊長が、勝利への先頭に立つ。【高垣

 誠】

 [2010年4月28日10時40分

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