<オリックス4-2巨人>◇10日◇スカイマーク

 岡田オリックスが逆転勝ちで交流戦首位タイに再浮上した。巨人の重量打線を相手に小松が7回途中2失点と好投。打線は8回1死満塁のチャンスで5回に追撃ソロを放った北川博敏内野手(38)が同点タイムリー、左中指脱臼から復帰したアーロム・バルディリス内野手(27)が勝ち越し2点タイムリーと一気に決めた。残り2試合。岡田彰布監督(52)は「いい形で締めたい」と初の“アレ”に全力を注ぐ構えだ。

 今季初となるスカイマーク夏の風物詩「花火ナイト」より、これが見たかった。やはり交流戦12球団最強のオリ打線は本物だった。

 1-2の8回1死一、二塁からT-岡田が右ひざへの死球に歯を食いしばって一塁に歩く。塁は埋まり、打席には2日の中日戦で9年ぶりの満弾を放った北川だ。「ベンチも落ち込んだ感じはなかった。このところ中盤に何とかしてるんで」。越智のフォークをたたき泥臭く三遊間を破る、同点打。続くバルディリスもフォークをたたいた。前進守備の小笠原の頭上を高いバウンドで越える、2点適時打。一気呵成(かせい)の逆転劇だった。

 8回の攻撃の口火を切った下山、バルディリスがこの日1軍登録。「下山も調子良さそうやし、バルは次の横浜戦からと思ったけど、昨日(2軍の)1試合で良かったから。旬の選手、調子のいい選手を使わんとな」。岡田監督は選手の「おいしい」時期を見逃さない。旬の素材を生かし、逆転勝ちという最高の料理へと導いてみせた。

 バルディリスは左中指脱臼からの復帰戦だった。「監督が(1軍に)上がって来いと言ってくれ、期待に応えたかった。まだ痛みはあるけどプレーできる範囲だから」。指揮官の言葉に燃えていた。北川は5回のソロ弾と合わせ、4打数3安打2打点。38歳のベテランは別の意味で燃える。「意外と必死なんで、ボク。打てないと見切られるのが早いので」。旬を大切にする指揮官は1、2軍入れ替えも即決即断で、今季すでに延べ80人に達した。勝ちながら、緊張感を与え、チームの鮮度も保ってきた。

 勝率5割、そして交流戦首位タイに戻した。順位表の頂点を意味する2文字を禁句にする岡田監督が残り2試合に向け、力強く言う。「1試合1試合、いい形で。横浜戦は全員で、もう出し惜しみしないで、力を出したい」。そして「最後はいい形で締めたい」と。オリックス史上初の“アレ”は現実味を帯びてきた。【押谷謙爾】

 [2010年6月11日11時18分

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