<日本ハム9-0中日>◇12日◇札幌ドーム

 日本ハムの“顔”が、本拠地札幌ドームでも、正真正銘の“顔”になった。稲葉篤紀外野手(37)が09年4月8日ロッテ戦以来となる1試合2本塁打。札幌ドームの通算本塁打数でも、セギノールの46本を抜いて「キング」に立った(47本)。「うまく反応できました。まだまだ1本でも多く打てるように頑張っていきたいですね」。好機に打席がまわり稲葉ジャンプが4度も飛び出した一夜。お立ち台では「みなさんのひざが心配です」と笑いを誘った。

 復帰登板のダルビッシュを勇気づける1発が幕開けだった。1回1死二塁の好機に右翼席への先制弾。「ダルも久しぶりの登板だったし、初回から点があった方が投げやすかったと思います」。さらに5点リードの5回にも、試合を決定づける3ランを、再び右翼席へたたき込んだ。

 1本目はカウント0-1からの2球目、2本目は初球をフルスイングした。「ただ簡単に見逃したりはしないように。初球からしっかりとタイミングを合わせてとは思っています。それがいい方向に出てきているかもしれない」。打率2割台前半で低迷する苦しいシーズンを送っているが、忘れかけていた積極性を思い出し、結果へとつなげた。

 2本のアーチで、11年連続の2ケタ本塁打となる10号に到達。「そこが僕の最低の目標。それがクリアできてよかった」。2本の本塁打で2つの節目が重なった特別な日。だがこれも、1つの通過点にすぎない。【本間翼】

 [2010年6月13日10時50分

 紙面から]ソーシャルブックマーク