<ヤクルト8-3日本ハム>◇14日◇神宮

 恨み節も出た。日本ハム梨田昌孝監督(56)が、珍しく嘆いた。「あの雨で流れがね。ちょっと不思議な感じがするね」。回想したのは5月23、24日に予定していた神宮2連戦。交流戦開幕から6勝2敗と好調で臨むつもりだったが、雨天中止になり、この日からに組み込まれた。交流戦で失速の分岐点。同じような土砂降りのこの日は、試合が決行されて完敗。後ろ髪をひかれる黒星になった。

 強烈な先制パンチが、すべてだった。先発武田勝投手(31)が初回にデントナに3ランを献上するなど4失点。4回にも同じくデントナに低めチェンジアップをすくわれた。中堅へ致命的な特大2ラン。今季ワーストの6失点で、この回でマウンドを降りた。悪天候の影響もあってか、いつもは精度抜群の制球力に狂いが出た。

 武田勝は潔く「雨の影響はない」と言い訳しなかったが、初回の大量失点には2四球が絡んだ。打線も展開的に大味な攻撃を強いられ、持ち味のつなぎの野球は分断された。2戦連続完封でつくった連勝の勢いが、一気にしぼんだ。

 借金は、再び2ケタ「10」へ逆戻り。残り2試合の交流戦の貯金も「1」になった。同期間に好調だったパ・リーグ勢の中では、この日時点で最下位。追撃を期す中で、厳しい現状に直面した。ヤクルトに負け越しが決定する、同一カード3連敗も食らった。「野球はこんなもんやから」。梨田監督は理不尽な1敗を、必死に水に流して帰路に就いた。【高山通史】

 [2010年6月15日10時51分

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