<西武5-1ソフトバンク>◇19日◇西武ドーム
打撃に悩んでいた西武細川亨捕手(30)が確変モードに入った。打席が回ってくれば、相手投手に息抜きを与えていた“安パイ”の存在が、リーグ再開を機に別人だ。2試合連発の5号逆転3ランに、7回にはダメ押し打。18日はグランドスラムを決め、2日で8打点に「事故らないように家に帰りたい」と誰より自分が驚いた。
長く打率1割台をさまよい、以前のバスター打法を思わせる構えをしたり、必死で取り組んできた成果が実を結んだ。1点を追う5回2死一、二塁で、ソフトバンク和田の外角直球を力で左中間まで運び「なんとしても帆足に勝たせたかった」。1カ月近く勝ちがない左腕は同じ30歳。気持ちが痛いほど分かる女房役のいちずな思いが、打席での不安と迷いを消し去った決勝弾だった。
相手の機動力も封じた。2試合で二盗を3度試みられたが、2度刺した。足のある川崎、本多の仕掛けに「どんどんくるあいつらとの戦いです」と強肩を発動。打撃不振が本職の守りにも影響し、5月に1試合6盗塁の屈辱を許した姿はもうない。西武ベンチに清めの塩が盛られたほど故障者続出の状況で、細川の復調は何よりの救いだった。【柴田猛夫】
[2010年6月20日8時30分
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