巨人内海哲也投手(28)が、前半戦ラストスパートの先陣を切る。阪神との首位攻防戦は2戦連続で雨天中止。14日に先発予定だった内海を、16日の横浜戦(横浜)の初戦に回すことが濃厚になった。今季は開幕戦、交流戦後のリーグ戦再開と2度の“開幕投手”に任命。いずれも勝利を飾り、勢いに乗せた。今回もチームを再加速させる役割を担う。

 14日の中止決定後に、室内ブルペンで微調整を加え15日は甲子園で最終調整。ダッシュ、キャッチボールなどで汗を流した。チームは13日阪神戦で連敗を4で止めたが、2戦連続雨天中止。「梅雨だから仕方ないです。それぞれがいい準備をすれば、(13日に)延長12回で勝った勢いもあるし、いい形で前半戦を終えられると思う」とナインの気持ちを代弁した。

 9連戦の過密日程だったが雨天中止が重なり、残りは6連戦。原監督は「1戦1戦、必勝態勢で戦うだけです」と口元を締めた。振り替え試合は10月上旬の予定。実りの秋へ、まずは前半戦を最高の形で締める。【久保賢吾】

 [2010年7月16日8時6分

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