<楽天4-5日本ハム>◇16日◇Kスタ宮城

 日本ハムが楽天のエース岩隈を序盤で攻略し、今季4度目の対戦で初勝利をもぎ取った。2番に村田和哉外野手(24)が入った急造打線が機能。1回に送りバントを決めて先制点を導くと、2回には4点目の左犠飛を放った。先発の武田勝投手(32)は5回2/3を6安打2失点で7勝目。連敗を2で止め、貯金を3に戻し、再び追撃態勢に入った。

 “シンガリ”から後方一気を仕掛ける日本ハムの快進撃は、そう簡単には止まらない。通算14勝24敗と分の悪かった楽天岩隈から、3回までに5点を奪う速攻。1カ月ぶりに喫した前夜の連敗は、あっさりと「2」でストップした。梨田監督は「3連戦の初戦だし、相手がエースの岩隈だしね。今日の勝ちはすごく大きいよ」。再び“脚色”が戻った。

 森本の骨折離脱で浮上した「2番打者問題」に、身長165センチの小さな救世主が現れた。15日に1軍昇格したばかりの村田だ。4月10日以来となる2番で起用されると、1回、中前打で出塁した田中を一塁に置き、岩隈の初球141キロシュートを捕手前に転がして送りバントを成功させた。「(田中)賢介さんは足があるので、気持ち的には楽にできました」。落ち着いて仕事をこなした。

 急造2番が完ぺきにつなげた打線は、1死一、三塁とチャンスを拡大し、小谷野が右中間へ先制の適時二塁打。「必死でした。スライスがかかって打球が(野手から)逃げてくれました」。投手戦を覚悟していた試合で、あっさりと初回にリードを奪った。梨田監督も「いつもだったら、ひちょりが(バントを)決めてくれて、3、4番というね。あの形になった」と、ひちょり不在を感じさせないつながりに目を細めた。

 村田は2回1死三塁の2打席目にも、犠飛を放ってチームに貢献した。安打こそなかったが、存在感は光った。「最低限の仕事ができました。これからも迷惑をかけないように、守備でもバントでもやっていきたいです。でも…(安打を)1本出したいです」。最後には本音が漏れたが、与えられた役割はしっかりと果たした。

 17日の相手先発は左腕の長谷部で、村田の出場は流動的。梨田監督も「まぁ、また考える。いろいろやっていかないとね」と悩みは尽きないが、計算できるメドは立った。【本間翼】

 [2010年7月17日11時59分

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