奇跡の逆転Vへ、上位3強の猛追態勢が整った。故障離脱中の日本ハム高橋信二捕手(31)と森本稀哲外野手(29)の主力コンビが電撃復帰する可能性が高いことが22日、分かった。後半戦の最初のカード、27日からのオリックス3連戦(スカイマーク)に備え、球宴期間中の練習で1軍合流する見込み。3カード連続負け越しと失速気配を一掃する明るい材料になりそうだ。

 梨田監督はこの日「ひちょりも戻れそうだし、信二もね。球宴直後の復帰?

 そうなるんじゃないかな」と見通しを明かした。高橋は1日西武戦で頭部死球を受け、一時は復帰したが、精密検査で「内耳しんとう」と判明。2軍でリハビリを続けていたが、経過は良好。21日に札幌ドームを訪れ、梨田監督ら首脳陣とも面談し、2日間のオフが明けた24日の1軍練習に参加する見通しになった。

 森本も戦列に戻る可能性が出てきた。14日西武戦の死球で「右手薬指末節骨骨折」。高橋と同じく2軍で調整していた。24日の2軍練習に参加して、痛みが再発するなど問題がなければ、25日に1軍へ合流する青写真を描いている。つながりが生命線の不動の2番打者。離脱中は日替わりだった懸案の打順が埋まり、安定感が増すことになった。

 [2010年7月23日11時33分

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