日本ハム中田翔内野手(21)が、1軍生き残りをかけ、“つなぎ”をマスターする。25日、神戸サブ球場での全体練習に参加。日本ハム打線の象徴ともなっている進塁打について「右打ち?

 それも練習していきたい」と、チームの歯車の1つとなるつもりだ。

 左ひざ半月板手術から復帰し、7月20日ロッテ戦で念願のプロ初本塁打を放ったが、浮かれることはなかった。球宴期間の2日間のオフは、スポーツジムでひざまわりを中心に鍛えた。そんな中田が次に取り組もうというのが、献身プレーだ。弾丸ライナーでプロ初アーチを描いたように、1発が最大の魅力ではあるが、チームの勝利のため、状況によっては走者を進める“黒子役”に徹するつもりだ。

 チームの本塁打数はリーグ5位ながら、総得点が同2位なのは、選手1人1人のつなぎの意識が高い証拠。中田も19日ロッテ戦で、1死二塁の好機で遊飛に倒れた際「最低でも走者を進めたかった」と悔しがっていた。打線の中での役割は理解しているつもりだ。

 この日は患部をかばうこともなく、外野ノックでグラウンドを右往左往した。後半戦再開から高橋、森本が復帰予定で、梨田監督も「(中田は)一塁もやるんだけど、それを含めて、分からない」と、起用法は悩んでいる。チームのため、そして自分のために、進塁打の技術を磨くことは重要だ。【本間翼】

 [2010年7月26日12時11分

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