<巨人2-8広島>◇7日◇東京ドーム
広島の主砲・栗原健太内野手(28)が自らの復帰を豪快な1発で祝った。右手首骨折から58日ぶりに再昇格した7日、巨人野間口からから、3点リードの5回に価値ある2ラン。4番復帰の打線は2回に7連打で一挙5点を奪い、先発ジオも8回2失点と好投した。好打の歯車がかみあった広島が、今季初めて巨人に連勝した。
帰ってきた4番が、いきなり存在感を見せつけた。3点差に迫られた5回2死一塁、広島栗原が試合を決める一振りだ。巨人2番手野間口のストレートを左中間へ運ぶ豪快な8号2ラン。今季巨人戦で、初の連勝と初のカード勝ち越しを決定づけた。「うまくとらえられました。久しぶりの感触でしたね」と日焼けした栗原の顔がほころんだ。野村監督も「いいところで1発を打ってくれた。4番が帰ってくると、打線に重みが出る」と、納得の表情でうなずいた。
6月10日のロッテ戦(千葉)で死球を受け「右尺骨茎状(けいじょう)突起骨折」で戦列離脱を余儀なくされた。バットを振らない日のない男が、ケガの完治を待ち、右手だけのティー打撃などでリハビリに耐えた。チームは栗原離脱後、4試合連続完封負けなどで借金が増え、苦しんでいた。その様子をテレビで見て、携帯で試合結果をチェックするたびに、チームの力になれない悔しさがこみ上げてきた。ファンからは何度も「早く戻ってきて」と声をかけられた。それだけに「ここに戻ってこようとリハビリを続けてきたので、最高の結果が出てホッとしています」と、主砲の責任を果たして満足そうに振り返った。
7月末から本格的な打撃練習を再開し、2軍戦で2試合プレーしただけでの1軍復帰。再発の恐怖も完全に消えたわけではない。球宴辞退のペナルティーが開け、即日の復帰となったものの、まだ本調子からは遠いのも事実だ。「そこは、これから試合を重ねることで取り戻していければ」と力強く言った。
コイ打線の主役が帰り、今季4度目の3連勝。8日、巨人戦3連勝に挑むチームも栗原が引っ張る。【高垣誠】
[2010年8月8日10時57分
紙面から]ソーシャルブックマーク



