オリックスにクライマックスシリーズ(CS)進出をかけた臨時ボーナス作戦が13日、浮上した。残り12試合でCS圏の3位ロッテと1・5ゲーム差。村山良雄球団本部長(63)は「監督賞などいといろ(予算を)突っ込んでいるから、(追加で)考えますわ。タンスから出してこないといけませんね」と明言。具体的な内容は明かさなかったが、緊急の検討課題とした。

 岡田彰布監督(52)の就任1年目。激情型タクトで引っ張り、交流戦は初優勝に導いた。後半戦で失速し、現在は5位。ここ2試合で最下位楽天に連敗と、チームの空気は重い。ただ可能性がある限り望みを捨てるわけにいかない。がけっぷちの戦いでニンジンを投入し、士気を高める。かつては契約更改の席で北川がCS争いなど大一番でのボーナス設置を球団側に要求した経緯がある。現金支給だけでなく査定ポイントの加算など、ボーナスの形は幅広く考えられる。

 この日は先発投手以外は全員オフ。スカイマークスタジアムでは後藤や坂口らが自主的に打ち込んだ。キャプテンでもある後藤は「調子どうこう言ってられない。これ以上チームに迷惑をかけられない。ベンチ内を盛り上げるのも僕の役目。チーム全体を見てやりたい」と語気を強めた。泣いても笑っても残りは12試合しかない。【押谷謙爾】

 [2010年9月14日11時16分

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