日本ハム建山義紀投手(34)が、今オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使してメジャー挑戦を目指すことが2日、分かった。国内球団への移籍も可能だが、米球団への移籍を大前提として踏み切ることになった。近日中に球団側と話し合いの場を持ち、正式に意向を伝える見込み。建山は中継ぎの柱として活躍。今季は主にセットアッパーとして、自身シーズン最多タイの58試合に登板して防御率1・80と、プロ12年目で自己ベストの数字を残した。

 海外FA権を昨季取得したが、チームへの愛着が強く、行使せずに残留。周囲の関係者によれば、今季は東海大仰星高時代のチームメートだったオリオールズ上原、ブレーブス川上、メッツ高橋ら同級生の活躍に触発。かねて抱いていたメジャー志向を強くし、決意したもようだ。米球界では希少な変則の横手右腕だけに、興味を示す球団はありそう。国内他球団への選択肢は現状ではないとみられ、移籍先をメジャー一本に絞っての挑戦になる。

 [2010年10月3日9時55分

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