5年ぶりBクラスの4位に沈んだ日本ハムが、なぜか「暖冬更改」になる可能性が出てきた。チーム成績は低迷したが、個人では突出した選手が続出。最多打点の小谷野栄一内野手(29)、自身最多14勝の武田勝投手(32)らが大幅増となりそうで、現状の試算では選手総年俸が昨季より微増。リーグ連覇を逃したが、懐事情は“逆転現象”になりそうだ。

 激戦を終えた失意から一転、ホクホクのオフになりそうだ。選手総年俸は下がるどころか、増える見込みになった。藤井純一球団社長は「実は増えそうなんや。普通は減るやろうけど、個人、個人では頑張った選手が多い」と、うれしい悩みを明かした。前年より順位が下がった場合、一般的には大ナタを振るうことが多く、球団と選手の交渉でもめることが多いが、異例の円満決着の公算が大きくなった。

 そのからくりは、球団が確立している査定システムにある。独自で完成させた「ベースボール・オペレーション・システム(BOS)」で、プレー、パフォーマンスにかかわるすべての評価項目を数値化。他球団に比べ、評価する側の感情、主観などで左右されない方式になっている。そのため、算出された現状の総年俸が、昨季増だった。

 エースのダルビッシュ有投手(24)と小谷野のタイトルホルダー、また各項目でシーズン自己新をマークした武田勝に象徴されるようにチーム防御率はリーグトップ、同打率は2位で、個人成績も高水準。中継ぎで10勝した2年目の榊原諒投手(25)のように成長を遂げた選手も多い。近年は地球温暖化の影響が顕著な北海道の冬だが、野球にも優しそうだ。【高山通史】

 [2010年10月5日10時25分

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