巨人の来季1軍コーチングスタッフが25日までに固まった。前中日2軍監督で巨人OBの川相昌弘氏(46)の2軍監督就任に伴い、岡崎郁2軍監督(49)がヘッドコーチへ内部昇格することが決定。投手(川口、斎藤、香田)、打撃(吉村、江藤)、内外野守備(森脇、大西)など各部門の陣容も内定した。さっそく投手総合コーチへの就任が正式に決まった巨人OBで、最多奪三振3度の川口和久氏(51)が東京・大手町の球団事務所で会見を行い、V逸の要因となった投手陣の再建へ早くも意欲を見せた。
新コーチングスタッフの顔触れに、V奪回への強い決意が表れていた。目玉になるのが、川口投手総合コーチをリーダーとした「投手コーチ3人制」。斎藤、香田の両コーチとともに、昨季よりも1点近く防御率が悪化した投手陣の立て直しに全力を注ぐ。
さらに、川相氏が2軍監督就任するのに伴って岡崎2軍監督が1軍ヘッドコーチへと昇格する。球団OBの登用やチーム内の配置転換だけではない。内野守備コーチとしてソフトバンクで豊富な指導経験を持つ森脇浩司氏(50)も入閣する予定。外部からも能力ある人材を招聘(しょうへい)し、チーム再建を最優先に考えたメンバーが一丸となって、原監督を支えることになる。
11月の秋季練習や宮崎キャンプは、さっそくこの新体制で臨むことになる。正式に話がまとまった川口氏が新コーチ一番乗りで入団会見し「今年は勝負どころで気の弱さが目立った。打者にかみついていくような気持ちで投球をしないといけない。若手の練習量が少ないと思うし、厳しくやっていく」と地獄のキャンプになることを宣言した。
まずは投手陣のスタミナの強化に取り組む。川口氏は「どんどん投げ込ませたい。(スタミナは)練習でしか培えない。これまでは(投げ込みの球数で)選手の意見を通しすぎる部分もあったが、今後は『いや、投げてもらうよ』と言うことも出てくる。決断は私がやります」と厳しい姿勢を強調した。川口氏には「1軍」の肩書はつかず、2軍を含めた統括的な責任者として、投手陣全体の底上げを託す。
原監督もこの日、渡辺球団会長と滝鼻オーナーと会談してシーズンの報告を行い、悔しい1年間に区切りをつけた。「(秋のキャンプでは)もちろん鍛えます。ある種、追い詰めることもある。このところ(リーグ連覇中は)秋季キャンプができていなかった。久しぶりに11月に選手としのぎ、切磋琢磨(せっさたくま)してやれるのは楽しみ」。新体制が固まり、指揮官の頭の中は完全に来季へ切り替わった。
[2010年10月26日8時36分
紙面から]ソーシャルブックマーク



