今季先発で2勝をマークしたソフトバンク陽耀勲投手(27)が、来季の先発ローテ入りへ向け、独り立ちする。06年の入団から専属通訳をつけていたが、6年目の来季は通訳なしでプレーする。

 球団の方針で今季途中から独り立ちプランが練られ、通訳とともに寮で日本語を勉強してきた。最速155キロを誇るが、実戦マウンドでは制球が安定せず5年目までは力を発揮できなった。日本語で積極的に周囲に話しかけるようになった今季終盤からは、制球も安定した。「もともと力を持っている投手」と、高山投手コーチも成長を認める。

 2日はブルペンで100球を投げた。中国・広州で行われるアジア大会に台湾代表として参加するため、3日の練習後に宮崎キャンプを離れる。「来季につながるようにいい経験にしたい」と意気込んだ。

 [2010年11月3日11時14分

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