「アラフォー5」結成だ。中日和田一浩外野手(38)が3日、名古屋市内のイベントに参加し、セ・リーグ連覇へのカギに自らを含めたベテラン勢の奮起を挙げた。

 「チームをよくするには僕くらいの年代が頑張らないと。昌さんは別格だけど谷繁さん、佐伯さん、マンちゃん(岩瀬)らベテランが頑張れば道は開ける」。

 和田が名前を挙げたのは45歳の山本昌、39歳の谷繁、40歳で新加入の佐伯、そして36歳の岩瀬ら。いわば「アラフォー5」だ。今季は不本意なシーズンとなった37歳の河原も加われば「アラフォー6」となる。栄光も、挫折も知る40代前後のベテランたちの成績や言動が、チームに与える影響は大きい。それをわかっているからこそ、あえて具体的な数字も挙げた。

 「例えば、昌さんが2ケタ勝てばどうなる?

 谷繁さんが120試合以上出て、100安打すれば絶対に今年より上にいけるよ。マンちゃん(岩瀬)が今年以上の成績を残せば(チームは)いいでしょう?」。

 アラフォー5では別格扱いの山本昌の活躍は、先発陣を活性化させる。谷繁の奮闘が防御率を安定させ、打線に厚みを生む。岩瀬の安定が勝利を確実なものにする。そして、代打佐伯が打ち、和田がMVPを獲得した今年と同じか、それ以上の成績を残せば最大の課題である得点力不足が解消できる。

 「連覇するのは労力がいる。でも、僕たちの年代は野球人生の折り返しを過ぎているからチャンスを逃したくない」。

 竜のオヤジ軍団が連覇へけん引する。【鈴木忠平】

 [2010年12月3日11時29分

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