中日井端弘和内野手(35)が20日、来季オープン戦全試合に出場することを宣言した。ナゴヤ球場でキャッチボールやロードワークなど約3時間の練習で汗を流し、決意を明かした。

 「体はもう出来ている。出させてもらえるなら、全部出るつもりでいます。この年(年齢)でオープン戦の規定打席(到達)というのはかっこ悪いけど…」。

 中日のオープン戦は2月26日の楽天戦(北谷)からスタートし12球団最多の19試合が組まれている。主力選手がオープン戦全試合に出場することは極めてまれで井端自身も過去13年間で1度もない。今季は目の異常もあって出場わずか53試合に終わっており、レギュラーに返り咲くためハイペース調整を決意したようだ。

 着々と、準備を進めている。ハワイへの優勝旅行を辞退し、その間に熊本県内の施設で10日間の「キャンプ」を敢行した。1日3000円でナイター照明付きのグラウンドを借り、ランニングやフリー打撃などで体をいじめた。チームメートが常夏で体を休めている間に、練習を続けていた。

 「この時期としては12球団で一番練習してるんじゃないかな。もう、体は出来てるよ。1日8時間くらいは練習していたと思う」。

 先月の契約更改では、減額制限限度の40%ダウンとなる1億8000万円でサインした。背水の14年目は、スタートからエンジン全開で臨む。【桝井聡】

 [2010年12月21日11時31分

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