阪神藪恵壹2軍投手コーチ(42)が27日、兵庫・芦屋市内のホテルで球団首脳と会談の場を持った。フロントからは育成部長も兼任する高野球団副本部長や黒田編成部長、嶌村編成部次長が出席。現場からは吉竹2軍監督も顔を出した。個々の選手の育成方針などが話し合われたもようだ。

 育成に力を入れる虎だから、準備に余念がない。藪コーチは10日前の17日に16年の現役生活から引退し7年ぶりに古巣復帰することを正式表明したばかり。通常よりも遅い12月のコーチ就任となったが、球団が緊急ミーティングを用意し、スムーズな受け入れ態勢を整えた。

 この日、藪コーチと球団首脳らは5時間超に渡って時間をともにした。チーム、選手の現状に育成方針…。綿密な意思疎通の時間は、間違いなく有意義なモノとなったはずだ。

 新コーチへの期待は大きい。伸び悩む若手の成長を促すだけでなく、球団からは助っ人発掘のスカウトも依頼されている。

 米国から帰国した直後には「アイデアはたくさんある」と話していた。球団、先輩、選手と一致団結して、藪コーチが虎投のレベルアップに手腕をふるう。

 [2010年12月28日11時13分

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