カブトムシ大使になる?

 阪神ドラフト1位の榎田大樹投手(24=東京ガス)が28日、生まれ故郷の鹿児島・大崎町役場を表敬訪問した。同町は、夏に「カブト虫相撲」が開催されることで有名。全国のカブトムシ自慢が約500人が集い、しのぎを削る。人口1万5000人の町が、プロ4人を輩出した野球とともに、全国に誇る名物だ。

 東靖弘町長(66)は「広告塔?

 その働きかけはしてみたい。故郷思いで、前向きに考えてくれるのでは」と、ドラ1左腕に宣伝マンとしての期待を寄せる。榎田は「推薦していただけるなら。町長に言われたら、やらないといけない」と照れた。

 大崎町の子どもの大半が大会参加経験者。だが、野球漬けの日々だった榎田少年は、クラブの試合が重なり出場は未経験。それでも、どっしりとした下半身は、大会のイメージにぴったりだ。シーズン中で、大会参加は現実的ではないが、ビデオレターや「榎田枠」でのカブトムシのみの参加なら可能。今年は口蹄(こうてい)疫の影響で、23回目にして初めて中止となった。ふるさと復興のため、町のヒーローが一役買う。

 [2010年12月29日11時30分

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