11年の目標は?

 阪神鳥谷敬内野手(29)は即答で「優勝です!」と力を込め、ペンを走らせた。年賀状を手にクールな目元が一瞬ギラつく。すべてはセ界制覇のため。身を粉にする覚悟はできている。

 昨季は記録ずくめの1年だった。プロ7年目で初めて悲願の打率3割を達成。8月は球団記録を更新する月間43安打をマークし、遊撃手史上初の100打点超えも果たした。シーズン序盤の試合中には味方選手と交錯し、腰を骨折。右手人さし指負傷にも苦しみながら、終わってみれば自身最高といえる成績を残した。

 ただ、すでに気持ちは切り替えた。「プロだったら3割を打たないと、というのはある」。2年連続の打率3割、自身初のゴールデングラブ賞獲得にも期待がかかるが、何よりも最優先したいのが勝利だ。

 「守備は数字を気にしてはできない。気にすると無理なプレーを避けてしまう。(守備率などの)数字は気にせずやりたい」。

 フォア・ザ・チームの姿勢に一切のブレもない。

 「優勝して、その中で自分がどれだけできるか。(日本シリーズでロッテに4連敗した)05年から優勝していない。そういう意味でも何とか優勝したい」。

 選手会長2年目を迎える今季。名実ともにリーダー格となった鳥谷が、背中で虎をけん引する。

 [2011年1月3日11時32分

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