阪神秋山拓巳投手(19)が1日、愛媛・西条市の西条高で行われたイベントに参加し「全国区」になることを宣言した。踏み台としてターゲットに定めたのは、真弓監督と日本ハム梨田監督が、3月21日のオープン戦で自分と対戦させる計画を温めている日本ハムドラフト1位の斎藤佑樹投手(22=早大)だ。

 「ありがたいですし、結果を出したい。そこで、僕がいいピッチングをすれば、多少は僕の名前も出てくると思う」。

 主役を奪い取る気構えはできている。注目されるほど力を発揮する。1年目は甲子園で2試合に登板し2勝0敗、防御率1・20。「注目されること?

 好きですね」と目を輝かせる。

 有名になりたい思いは、夢にも表れていた。1日の深夜に“初夢”を見た。「夢の中の本屋さんで、はんにゃの金田と会いました。僕がニヤニヤしていたら、『見たことある』と声をかけられました」。人気絶頂のお笑い芸人に声をかけられ、気持ちよかった。正夢にするしかない。

 「阪神は注目されているチームで、僕も取り上げられることが多く、西条の名前も全国に広がっていると感じています。僕ががんばることで、後輩も刺激になると思うので、これからもがんばっていきます」。

 質のいい、140キロ中盤のスピードをキープするため、走り込みで下半身強化に取り組んでいる。日本ハム斎藤に投げ勝ち、ライバルに投げ勝ち、秋山はもっとすごい投手になる。

 [2011年1月3日11時41分

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