楽天岩村明憲内野手(31)が今季のテーマに「絆」を掲げた。3日、愛媛・宇和島の丸山球場で始動。同じ宇和島東出身の中日平井、横浜橋本、ヤクルト宮出、高木も集まり、初の5人全員集合となった。約2時間、汗を流すと書き初めに挑戦。「何を書こうか」と少し考えたが、すぐに毛筆で大きく「絆」と記した。

 打席に入る際の曲も、長渕剛の同名曲にした。「今年、一番大事だと思う言葉。チームメートが一緒にやんなきゃいけない」。そのためには「進塁打なんかの自己犠牲も必要になる」と強調した。メジャーの経験が生きている。レイズにいた09年、マドン監督がミーティングで「自己犠牲を忘れろ」と指示され、真意が分からず言い合いになったという。「後で聞いたら『自己犠牲は当たり前。その上で、伸び伸びやって欲しい』と言われた」。星野監督との直接対話も辞さず、真の自己犠牲精神で絆を深める。

 目標を聞かれ「もちろん優勝」と即答。早くもフリー打撃を行い、33スイングで柵越え9発と力強さを見せつけた。「ずっと体を動かしているから」。平然とした言動が、有言実行を予感させた。【古川真弥】

 [2011年1月4日8時49分

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