今年は正真正銘、持ってるよ。オリックス岡田彰布監督(53)が4日、初詣のおみくじを2カ所で引き、2回とも「大吉」を引いたことを明かした。

 「お~今年はよかったよ。両方とも大吉でな。去年は2回も凶やったからな」。フフンッと胸を張った。例年のように元日に近所の鷲林寺(じゅうりんじ)と越木岩神社に参拝。それぞれの場所で見事、大吉を手にした。最高の形で新年のスタートを切った指揮官の表情が緩むのも当然だ。

 「2回も凶」と言った昨年、実際は凶、吉と引いて納得できず三度目の正直でやっと大吉をゲットしていた。「凶は20年ぶりくらいよ。なかなか引けないから(逆に)これはいいと思ったよ」と強がり…いや究極のプラス思考で「凶は吉兆」とこじつけた。

 しかし神様、仏様の目は確かだった。ペナントレースは最後に3位争いから転落して5位。ドラフトでは1位抽選で3度クジを外すという史上最悪の不運ぶり。3本のうち大吉くじだけ持ち帰っていたが、そう都合よくはいかなかった。やはり運勢は「凶」だったと言わざるを得ない。

 そんな経緯があるだけに、今年のダブル大吉は本当の吉兆だ。昨年の凶が20年ぶりだったように、毎年引いているおみくじの通算成績は決して悪くない。阪神とオリックスで選手、コーチ、監督として1、2軍通算9度も優勝をしている球界の勝負師。真価を問われる2年目、岡田オリックスの視界は良好だ。【柏原誠】

 [2011年1月5日11時8分

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