広島前田健太投手(22)が「剛腕宣言」だ。4日、大阪・堺市内の阪堺病院で今オフ初めて本格的な自主トレを開始。昨季は最多勝など投手3冠に輝き、さらなるステップアップを期す今季は直球の平均球速を150キロ前後に高めることを目標に掲げた。
投手タイトルを独占した2010年はすでに過去だ。約3時間たっぷり汗をかいたエースは、さらに進化に向けて新たなテーマも掲げた。
「真っすぐをまだまだ速くしたい。150キロを投げたいと思っていて乗り越えられた。今度はもっと常時のスピードがそれくらい出るようにしたい。140キロ台前半が出ないように。去年、スピードがないといけないと実感しましたから」
入団1、2年目はスピードにこだわりがなかったといい、昨季が転機だった。4月21日阪神戦(甲子園)で自己最速の150キロをマーク。9月9日ヤクルト戦(神宮)で152キロまで伸ばした。また、投球動作でも脱力しつつ、リリースの瞬間に最大限の力を伝える感覚をつかんだのも大きな収穫だ。「キレはもともと、自分の持ち味。そこにスピードが加われば」。最高球速を高めるよりも、平均的な球速アップに重きを置く。
1年間、フルにローテーションを守るために「省エネ」も心掛ける。キャンプで投げ込む球数はチームでも最少の部類。試合でも少ない球数での完投勝利を目指す。「少ないほうがいいです。100球前後で行ければ」。08年9月20日・中日戦の9回102球が最少。100球以下なら、未知の領域だ。この日、書き初めで半紙に『任』としたためた。
「ローテの1番にはこだわっていきたい。年齢は下のほうですが引っ張りたい気持ちがある。責任感を持ってやりたい」
背番号18にとって、新たな挑戦が始まった。【酒井俊作】
[2011年1月5日10時57分
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