一二三がいきなりダウン!

 阪神の新人7選手が6日、兵庫・西宮市の独身寮「虎風荘」に入寮した。ドラフト2位一二三慎太投手(18=東海大相模)は晴れの日に溶連菌感染症を発症し、異例の入寮見送り。9日からの新人合同自主トレ参加は様子を見て判断される。1、2、3ダァー!

 のはずが1歩目でつまずいちゃった?

 まさかのダウンスタートだ。他のルーキー7人とともに入寮予定だった一二三は、溶連菌感染症を発症して入寮を見送った。

 球団広報の発表によると、5日に38度の発熱とのどの痛みを発症。6日朝に熱は下がったが、のどの痛みが続いている。入寮日は未定で、9日からスタートする新人合同自主トレの参加は様子を見て判断するという。

 一二三の荷物を寮内に運び込んだ母博子さん(53)は「今日は家で寝ています。昨日(5日)の朝に熱が出て、病院に連れて行きました。4、5日はゆっくりということです。のどが痛いのでご飯もあまり食べられなくて」と説明した。「年末年始のあいさつ回りで忙しかったのだと思います」と気遣った。

 発症前日の4日には、大阪・堺市内で自主トレを公開。本格始動でいきなりブルペン入りし周囲を驚かせた。変化球を交えて、約50球をサイドから投げ込み、「ほとんど全力で投げました」と話していた。体調を崩したのは翌朝だった。

 例年、10日以降にスタートする合同自主トレだが、今年は9日に前倒し。昨年の合同自主トレ終盤に甲斐がダウン。1軍キャンプに抜てきされた二神と藤原も故障で離脱した反省から、早期スタートでケガを予防する狙いだったのが、一二三には不運だった。

 ホームラン、160キロ、新人王と大きな目標を次々と掲げ、甲子園準Vのスター性を早くも発揮してきた。いきなり試練が訪れた18歳だが、入寮日ダウンで“目立って”しまうのも大物の証明かもしれない。【岡本亜貴子】

 [2011年1月7日11時48分

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