原点の地で、覚悟のスタートを切った。楽天平石洋介外野手(30)が13日、故郷の大分・杵築(きつき)で行っている自主トレを公開。7年目となる今季への意気込みを語った。打撃練習には1メートルの長尺バットを導入。精力的に振り込んだ。現在は控えに甘んじているが、走攻守に小技も含め、総合力で外野の一角を狙う。
故郷の顔なじみに見守られ、平石の顔は自然とほころんだ。「今までも、正月に軽く動かしたことはあったけど。杵築で、ここまでやるのは初めてです」。実家から10分ほどのグラウンド。同じ大分出身の鉄平や、井野、さらに横浜に移籍した渡辺と6時間を超えるトレーニングをこなした。
腹は据わっている。今季への思いを聞かれ、真っすぐ前を見詰めた。「今年が人生を左右する年になる。ダメなら後がないと思う」と覚悟を口にした。決して、軽い気持ちでは言えないことだった。一言一句、強い気持ちがこもっていた。
俊足強肩を武器に新人だった05年、開幕1軍を果たした。順調に見えたプロでの滑り出し。ただ、レギュラーは奪えていない。「今のところ、鉄平、聖沢、牧田が抜けている。だけど、誰かが抜けたとき、安心して任せてもらえるように。打つ、守るだけじゃない。バントもしっかりします」と総合力アップを誓った。
秘密兵器を導入した。1メートルの長尺バットだ。昨秋キャンプで田淵ヘッド兼打撃コーチが持ち込み、今春キャンプから本格的に導入される。平石は「先に慣れておきたかった」と、メーカーを通じ先取り。腕だけでは振れない長尺で、下半身を意識したティー打撃を繰り返した。「外野の一角を取りたい。このまま、終わるつもりはありません」。口調こそ静かに話したが、胸には熱い思いがたぎっていた。【古川真弥】
[2011年1月14日10時13分
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