ナンバー「1」の最高評価で獲得熱意を訴える。ソフトバンクが昨秋のドラフトで1位指名した佐々木麟太郎内野手(21=米スタンフォード大)の入団交渉に向け、背番号「1」を用意していることが21日、分かった。OBでは秋山幸二氏らが背負い、王貞治球団会長(86)が巨人時代に背負った栄光の背番号。交渉のプレゼン準備を進めながら、米ドラフト候補にも挙がる長距離砲の心を動かす。佐々木は米時間20日(日本時間21日)、チームが所属カンファレンス内のトーナメント戦で敗退し、今季全日程が終了。入団交渉が「解禁」となった。

   ◇   ◇   ◇

ソフトバンクが佐々木の入団に向け、慎重かつ積極的に交渉に乗り出す。この日、所属するスタンフォード大がアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)選手権で敗退し、入団交渉が「解禁」になった。本拠地みずほペイペイドームで対応した永井智浩編成育成本部長(50)は「向こう(佐々木)の予定というか動きを確認して、そこからだと思う」と話した。

条件面など具体的な交渉はMLBドラフト終了後を想定しているものの、佐々木側がドラフト前の交渉を望むならば、しっかりと対応し、入団合意を取り付けたいのが本音だ。「向こうの望むことで対応していきたい。(MLBの)ドラフトを待つ前に(入団を)決めてくれたらいいけど」と永井編成育成本部長は苦笑いで話した。

ホークスの育成方針や佐々木に対する期待度のプレゼン資料は準備。条件面の交渉前には米国か日本でしっかり「熱意」を伝えるつもりだ。現地で佐々木の「ラストゲーム」を観戦した城島健司チーフベースボールオフィサー(CBO、49)も近日中に帰国。佐々木側との日程調整を行って城島CBOを含めたフロント幹部でプレゼンに挑む考えだ。

入団への熱意で大きな追い風になりそうなのが、球団が用意している背番号「1」だ。25年からこの2年間は空き番号になっているが、かつては元ホークス監督の秋山幸二氏やセ・パ両リーグで首位打者に輝いた内川聖一氏がつけた。さらに「世界のホームラン王」でもある王会長が巨人時代に背負ってプレーした。昨秋のドラフト指名直後には、王会長が直々に国際電話で深夜のラブコールを送っている。高校通算140発を放ち、アーチストとして強烈な憧れを持つ佐々木にとっては、心を大きく揺さぶられることは間違いない。

◆米メディアのMLBドラフト順位予想 ここまでのところ上位指名の予想はない。スポーツ専門テレビ局ESPNは、有望株ランキングで155人中153位。順位では5巡目前後に相当する。「ジ・アスレチック」は上位予想100人に入らず。マイナーリーグ公式サイトのドラフト有望株ランキングでも、150位までに入らなかった。