往復3600キロもなんのその!
阪神が、ロッテからFAした小林宏投手(32)が自主トレする沖縄・石垣島で出張交渉を検討していることが13日、分かった。条件も昨季年俸1億7000万円をベースに、2年契約を提示する方針が判明。南の島で、恋人小林宏を熱く口説き落とす。
待ちわびた恋人を口説くためなら海を渡る。空を飛ぶ。阪神が小林宏と沖縄・石垣島での出張交渉を検討していることが分かった。小林宏は14日、ロッテのキャンプ地でもある温暖な南の島に渡って、自主トレを開始する。阪神の球団首脳は言った。
「交渉が実現した場合、石垣に出向くということは当然あります。基本的に代理人と交渉しますが、もし本人と話をする状況が出てくれば、こちらも誠意を持って対応したい」。
異例のフライトも、恋人に会うためにはいとわない。通常の入団交渉は、FA選手の本拠地やオファーする球団の地元で高級ホテルを使う。今回は自主トレ先、しかも沖縄・石垣島。甲子園→関西空港→那覇空港→石垣空港となれば、片道で約1800キロ、往復で約3600キロの道のりだ。
条件も2年契約を提示する方針を固めたことが判明した。金銭面は昨季年俸の1億7000万円をベースに検討を重ねる。背番号もコバヒロ本人が望めば、ロッテで14年つけた「41」を用意する準備ができた。これらの条件は、メジャー志望から国内残留に決意を固めさせるには、十分な「お土産」となる。
ロング出張交渉プランは、誠意の表れだ。通常のFA交渉は、年内に決着することが多い。ただ小林宏の場合はメジャー移籍を最優先としてきた。阪神も本人の意向を尊重して、長期戦を視野に入れて事態の推移を見守ってきた。そのため、シーズンに向けて始動する自主トレ期間に及んだ。3600キロの距離は、そのまま小林宏に対する配慮を示している。
もちろん無理やり押し掛けるつもりはない。球団首脳は「自主トレの妨げにならないように」と、小林宏の練習環境を気遣った。あくまで小林宏のトレーニングを優先して、交渉実現のタイミングを探っていく。
小林宏は、1月中に所属球団を決める意向を示している。前日12日には南球団社長が「近日中に何か動きがあるでしょう。ウチはスタンバイできているし、いつでもいい」と発言。小林宏が国内球団を選択した場合、すぐにでも代理人との入団交渉に突入する。
交渉がスムーズに進んで最終局面に達すれば、小林宏と球団首脳が直接、顔を合わせる対面交渉も視野に入ってくる。真弓監督も交渉出馬を辞さない構えをみせていた。虎の誠意が往復3600キロの距離を乗り越える。
[2011年1月14日11時27分
紙面から]ソーシャルブックマーク




